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社員インタビュー

2025.02.03

CGとテロップで、放送をおもしろく

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兼口敦音

Profile

プロフィール

デジタル技術部

兼口敦音

2018年新卒入社。理工学部出身で、学生時代はプログラミングやロボット工学、物理系を学ぶ。幼い頃からピアノを続けていて、大学では音楽に関わる音楽情報処理を専攻。入社後はデジタル技術部でテレビのCGテロップ送出業務と局内のパソコンやソフトウェアのトラブル対応を中心に行う。最近の趣味はAI英会話アプリでAIと会話すること。

入社の決め手

専門分野よりも、自分の「好き」を信じて

理工学部出身の私にとって、プロダクションへの就職は周囲とは少し違う選択でした。同期の多くは大学院への進学やシステムエンジニアを目指す人が多かったので、学部では珍しい進路だったと思います。

大学では音楽情報処理を専攻していて、例えば、ピアニストが楽譜のどこで感情を込めて演奏しているのか、どの音を強く弾くことで表現を豊かにしているのかを、データとして数値化する研究をしていました。面白い分野でしたが、プログラミングの勉強が難しく、「これって本当に私に合っているのかな?」と思うこともあったんです。

そんな経験があったからこそ、就職活動では専門分野にこだわるのではなく、純粋に「好きなこと」を仕事にしたいと考えるようになりました。私の「好き」の中心にあったのは、実はテレビ。放送局の採用選考は他の業界より早く始まることもあって、3年生の秋頃から放送局だけを受けていました。

でも、テレビ局は競争が本当に激しくて。諦めかけていた時に偶然、fmtの二次募集を見つけたんです。「ここしかない!」って、迷わず応募を決めました。

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仕事内容について

CGテロップから機器トラブルまで、幅広く対応するエンジニア

CGシステムエンジニアとして大きく分けて二つの業務を担当しています。

一つは、テレビ番組に欠かせないCGテロップの送出業務。出演者の名前テロップや説明テロップなどを番組の進行に合わせて送出しています。

例えば放送時間の長い生放送番組だと送出する素材が多いので、事前に「どのタイミングで」「どのテロップを」「どの位置に」出すかを決めるのに時間がかかるんです。顔と名前を覚えておかないと名前テロップは正しく送出できないので、予習は念入りにしています。

もう一つの業務はCGマシンのサポート対応です。局内で使用されているパソコンやソフトウェアのメンテナンスから、緊急性の高いトラブル対応まで幅広く担当しています。例えば、ニュース番組の最中にプリンターが故障すると、フリップが印刷できなくなったりするので、そんなときは現場に急行して修理します。他にも機器の定期交換があるときは、新しい機器のセットアップも行います。

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Tokimeki moment

3時間14曲、生配信ライブでの歌詞テロップ送出

一番印象に残っているのは、2020年に担当したヒプノシスマイクの生配信ライブ。3時間、14曲のライブに合わせて歌詞を表示する、歌詞テロップ送出を担当しました。

すべての楽曲がラップなので、間違えずにぴったりのタイミングで歌詞を出すのが大変でしたね。私自身はこの仕事が決まるまでヒプノシスマイクを聴いたことがなかったので、本番直前まで何度も曲を聴きながら送出タイミングをひたすらイメトレ。ファンの方が見たときに違和感がないように意識しました。

緊張していたんですがイメトレの成果もあったのか、その日はノーミス。自分でも満足いく歌詞テロップの送出ができたんです。終わった時の達成感はすごかったですね。

放送後、実はXのトレンドで歌詞テロップが話題になったりして。「改めて歌詞の内容を知れた!」「一緒に口ずさめた!」とファンの方が喜んでくれたことも、本当に嬉しかったです。ライブ配信では、曲のタイトルのみ送出して、歌詞は出さないことが多いので、歌詞テロップを送出するという取り組み自体、チャレンジして良かったです。

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未来に向けて

テレビにとどまらず、さまざまなメディアへ

ここ数年、fmtでは地上波の番組だけでなくAbemaやYoutubeなど、フジテレビ外の配信の仕事も増えています。そこで私たちの部署が番組の配信を任されることが多いんですが、CGやテロップは別の会社が担当する、ということがあるんです。でも折角ならテロップやCGもセットで任せてもらいたいなって。そのために、私たちのできることをもっとアピールして、業界の中で認知を広げていきたいと思っています。

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就活生へのメッセージ

テレビや放送業界は、大学時代の勉強だけでなく趣味やサークルなど、色々な経験が役に立つ業界。なので学生生活を思いっきり楽しんで、色んなことを体験してみると良いと思います。興味があればメディア系の専攻じゃなくても気にせず、飛び込んでみると楽しいですよ!