2021.03.11
配信業務
報告
メディア事業センター 小谷愛
配信業務の近況について
2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響により、世界中で様々なことが大きく変化しました。
エンターテイメントもその変化に応じて、インターネットを介して楽しむことが
世の中に定着しつつあるように感じます。我々もその影響を受け、
「ライブ配信」案件が急増しましたのでご紹介いたします。
「ライブ配信」とは、撮った映像をリアルタイムでサーバーに送り、
視聴者がサーバーへアクセスすることによりライブ映像を視聴出来るものです。
メディア事業では、下図のように制作技術チームによって作られた本編映像をLiveshellという機器に入力し、
インターネットを介してサーバーに送る業務を担当しております。
ここは最終段のためトラブルが起きると視聴者の皆様に映像が届かない可能性があり、
事故の許されない責任のある仕事です。
使用機器は機械なので、必ずしも事故が起きないとは言い切れません。
本番中は機器と本編を監視し、もしトラブルが起きてしまった場合には対処します。
また、簡易スイッチャーを所有しているため、配信前後の静止画や動画と本編動画の切り替えも対応します。
最大20枚の画像素材をスイッチャーに取り込むことができ、簡単なテロップであれば送出可能です。
図1 ) 配信系統図
・スイッチャー:映像を切り替える機器。本編映像と配信前後の静止画や動画に切り替える。
・Liveshell:ライブ配信機器。映像をインターネットを介してサーバーに送る機器。
一例として、Thumvaでは下記設定で配信しました。
・RTMP形式
・映像:H.264/1080p /30FPS/ CBR 5Mbps /キーフレーム 2s
・オーディオ:48kHz/AAC/256kbps/stereo
本年度は「無観客ライブ」と「トーク番組」を中心に、
をはじめ、様々なプラットフォームに配信しました。
その中には、有名アーティストのライブに携わることや日本武道館、
横浜アリーナなど大きな会場に行く機会もあり非常に刺激的な経験でした。
特に海外への配信は、ライブ会場の選択肢が増えることや
視聴者の皆様が場所に縛られずに楽しめることを実感するとともに、
影響力のある仕事であることを再認識しました。
全国、全世界の皆様が最前列で平等に楽しんでいただけることは、ライブ配信のメリットだと思います。
不要不急の外出自粛や会場に集まることができない中、
多くのアーティストが開催した「ライブ配信」という形はたくさんの方に感動や喜びを
与えることができたのではないでしょうか。
視聴者の皆さまから喜ばしいコメントをいただいた時には、
少しでも力になれたことが嬉しく、やりがいを感じました。
今回紹介させていただいた「ライブ配信」は以前よりメディア事業で担ってきた業務ではありますが、
2020年は爆発的な需要がありました。
今後も世の中のニーズに応え、エンターテイメント提供のお手伝いをしていきます。